昨今は色んなものにBluetooth(ブルートゥース)機能がついていますよね。
色々な電子機器をBluetooth接続で管理出来たら、余分なものが部屋から消えるかもしれません。
私の場合は、Google Echo dot第三世代を使っていますが、デスクトップPC用のスピーカーを持っていなかったんですよ。作業中に音がないのも寂しくて、PC用スピーカーを買おうかなと思っていたら、なんとこのEcho dotさんがBluetooth接続でスピーカーになるというじゃありませんか!
でも、私のデスクトップパソコンにBluetooth機能はついていない・・・
そこで今回私が使った商品がBluetoothアダプタと呼ばれる商品です。
本記事で紹介する商品は、すべてUSB接続口に差し込むだけで誰でも簡単に使用できるお手軽なものになります。
こんな方におすすめ
- デスクトップパソコンにBluetooth機器を接続したい方
- パソコンにBluetooth機器を複数接続したい方
- Bluetoothアダプタの使用感を知りたい方
- Bluetoothやアダプタに関しての知識がない方
まずは、ざっくりとした基本の説明から~。
電子機器同士を無線接続するための電波の規格を指します。
実際に私たちが使うBluetoothの電波は、2.4GHz ISMバンド帯域を使用しており、低電力で無線接続をすることに適しています。
電波の性質上、周波数が低いほど長い距離の通信ができますが、代わりに送受信するデータ量は減少するという、距離とデータ送信量のトレードオフが生じます。
Bluetoothを使用し、データの送受信をする機能を有した機器のことを指します。USB接続となるため、USBポートのついた機器にのみ対応します。
このアダプタを接続することで、Bluetoothに対応した他機器との無線接続が可能となり、データのやり取りが可能になります。
実際に購入される前に以下のことを確認しておきましょう。
- Bluetoothのバージョン
- 対応しているOS
- USBの規格
- BluetoothのClass
- 最大同時接続数
- 対応Bluetoothプロファイル
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Bluetoothのバージョン
Bluetoothという規格も何度も更新されております。規格はv1.0から始まりV5.2まであります。大まかな区分けは以下のようになります。
1999年 | ver. 1.0 | 最初のver. |
2004年 | ver. 2.0 | 通信速度の向上 |
2007年 | ver. 3.0 | 通信速度の向上 |
2009年 | ver. 4.0 | 大幅な省電力化 |
2016年 | ver. 5.0 | 伝達距離の向上 |
2020年 | ver. 5.2 | 最新ver. |
あなたの使用したい電子機器がいつ頃の物か分かりましたら大体のverも上記の表より判断できると思います。
一番重要なのが、ver.3.0とver.4.0の間に大幅なシステムの変更があったという点です。
そのため、ver.2.0~ver3.0、ver.4.0~ver.5.0との間で互換性が無いBluetooth商品も存在します。
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対応しているOS
こちらも、とても重要な要素になります。製品に対応していないOSの場合は、動作しなかったり不具合の原因になります。手間ですが丁寧に確認をしてください。
WindowsOS、MacOC、LinuxOSなどパソコンのOSにも種類があります。またそれぞれで、先ほどのver.のようなものも存在しています。
一番普及しているのはWindows7、Windows10と呼ばれるOSだと思います。
これは表にしようにも、量が多いため、ご自身のパソコンのプロパティから確認して見てください。
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USBの規格
接続部分の規格も確認すべき項目の一つです。
USBは1.0~4まで存在します。こちらも、通信速度に影響しますので、なるべく新しい規格同士のUSB接続をした方が良いです。主に使用されているのは2.0~3.0のイメージです。USB4は、2019年に発表されましたので、未だ市場で主流となってはおりません。
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BluetoothのClass
Bluetoothにはクラス(Class)と呼ばれる概念があります。こちらは電波の通信距離(電波強度)を表すものになります。これが、異なることによる不具合は生じません。あくまで、通信距離はこの程度まで届きますよという指標程度のものです。実際には、使用する環境における外乱などで、電波が弱くなっていきますので、標記の数値ギリギリで使用することは推奨できません。
Class 1 | 最大 100m |
Class 2 | 最大 10m |
Class 3 | 最大 1m |
上記の通りですが、使用環境において多少余裕を持ったスペックの物を設定されると良いと思います。
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最大同時接続数
マウスやスピーカ、キーボードなど、いくつものパソコン周辺機器をつなぎたい場合に、考慮すべき内容となります。
ペアリング
1:1で下記に記載されるうちの1つのプロファイルを使って、お互いが接続される機能。
つまり、対応プロファイルが多い機器は、より多くの複数台の接続も可能となります。
マルチペアリング
複数台の機器の接続設定を記憶し、最初に拾った電波の相手と接続する機能。
マルチポイント
複数の機器を同時に接続できる機能。
Bluetoothイヤフォンに複数の親機を接続できますということです。
スマホAとスマホBの双方の着信を受け付けることが出来るような状態を言います。
※スマホAで音楽を聴いていて、スマホBの着信も受け付ける場合はマルチポイントは言いません。※
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対応Bluetoothプロファイル
Bluetooth機器同士をつなぐ為の決まりのようなものです。実際には以下のようになります。
プロファイル名称 | 説明 | 説明(日本語) |
3DSP | 3D Synchronization Profile | 3D関連 |
A2DP | Advanced Audio Distribution Profile | デジタルオーディオプレイヤー |
AVRCP | Audio/Video Remote Control Profile | リモコン |
BIP | Basic Imaging Profile | 画像の送受信 |
BPP | Basic Printing Profile | 印刷 |
CTN | Calendar Tasks and Notes Profile | カレンダタスクとノート |
DI | Device ID Profile | 各デバイスの固有ID |
DUN | Dial-Up Networking Profile | ダイヤルアップサービス |
FTP | File Transfer Profile | 2台間でのデータの送受信 |
GAVDP | Generic A/V Distribution Profile | オーディオやビデオのストリーム配信 |
GNSS | Global navigation Satellite System Profile | GPSなどの位置情報 |
GOEP | Generic Object Exchange Profile | データ送受信の基礎 |
GPP | Generic PIM Profile | PIM |
HCRP | Hardcopy Cable Replacement Profile | 印刷・スキャン |
HDP | Health Device Profile | 健康管理機器 |
HFP | Hands-Free Profile | ハンズフリー機器 |
HID | Human Interface Device Profile | キーボードやマウス |
HSP | Headset Profile | ヘッドフォンやマイク |
MAP | Message Access Profile | メッセージの確認 |
OPP | Object Push Profile | 携帯電話間のオブジェクト |
PAN | Personal Area Networking Profile | 複数の電子機器の無線接続 |
PBAP | Phone Book Access Profile | 電話帳 |
SAP | SIM Access Profile | SIMカード |
SYNCH | Synchronization Profile | 各機器の情報共有 |
VDP | Video Distribution Profile | ビデオカメラ |
出典:Bluetooth.com (https://www.bluetooth.com/specifications/profiles-overview/)
さて、以上のことを踏まえまして、次にお勧めの商品をご紹介します。
まずは私も購入した、TP-LINKさんのシリーズ。
「UB400」の方が安いですが、「UB4A」の方が最新版になります。
私は新しい方の「UB4A」を購入しました。
決して一番安い商品ではありませんが、メリットは以下の通りです。
・最大通信距離20m
・Bluetooth4.0下位互換性あり
・Windows 8 / 8.1 / 10に対応
・主要なBluetoothプロファイルに対応(詳細は公式サイトや上記リンクを確認ください)
デメリットは、
・値段が1000円程度する。(送料も含めると余計に高くなる)
次は、有名なエレコムさんの商品です。
こちらは、大手メーカからの製品ということで信頼性は抜群です。
ただし値段が高いというデメリットもあります。
LBT-UAN05C2/Nの方が新しい製品になります。値段的に大して変わらなければ新しい方の商品を買うことをお勧めします。
検索をすると、300円程度の商品も出てきますが、接続が安定しないなど、あまり良い評価が見られませんし、筆者も使い物にならない物を買ったこともあるため、本記事では紹介しておりません。
筆者の購入して使用している商品です。上記でも記載しているように多少値段が高いですが、使用に十分な性能を持っているためこちらを選択しました。
中身とサイズ感は次の通りです。
一円玉程度の大きさです。邪魔になるどころか、常に挿していないと無くしそうで怖いですね!!
パソコンのUSB接続口に挿します。
すると勝手にパソコンが読み込みに行きますので待ちます。
上のようにBluetoothデバイスという表示が出たら完了です。
Bluetoothアイコンをダブルクリックすると、下のような画面が出てきます。
Bluetoothまたはその他のデバイスを追加するを選択し、接続したい相手機器を探して選択すれば、接続も完了です。
私の場合は、下のオーディオの欄にEcho Dot-2PXが追加されていることが分かります。
初めての作業でしたが、所要時間は5分程度です。
常に音楽を流していますが、接続も安定しており、切れることもありません。
下手に安物を買って失敗するよりも、1000円で安定した環境を準備するほうが私個人は良いと思いますよ!
途中でグチャグチャ細かいことも書きましたが、要は、Bluetoothアダプタは商品の選定さえキチンとやれば、知識がなくとも5分で設定・無線接続が完了します。
何も難しいことはありません。何かトラブルがあっても、ここで説明している内容を読み直せば、解決策も見つかってくると思います。
この記事を読んでいただいているということは、今あなたは、Bluetooth接続をしたいものがあるということだと思います。
是非、トライしてみてくださいね!
貴方の生活がより良くなる一助にこの記事が成りましたら幸いです!
ここまでお疲れさまでした。
Google Echo dot第三世代のアレクサさんはうちでは活躍しておりますので、一応PRを。(笑) 場所とらないですし、一台あると便利ですよー。